モーターサイクル・ダイアリーズ




遅ればせながらようやくこの地方にも来た。 

革命家、チェ・ゲバラの若き日の旅の物語。 
久々のこれぞ、ロードムービー。 
かつ、アルゼンチン・チリ・ペルーとめぐるその旅は、どこか子供の頃に見た「母を訪ねて三千里」な部分もあったりするわけで。 

ゲバラ=エルンストは、中産階級のぼっちゃん。 
年長の友達と南米各地を旅する中で、自分の暮らす南米の真実と、自らが為すべき事に気がついていく。 
このエルンスト君が実にすばらしい。愚鈍なまでに、熱く、純粋で、まっすぐで、ひたむきで。魂を感じる。 
エルンストを支える友人、アルベルトも味わい深い。 

最後の彼の回想シーン。大空に飛び立つ飛行機を見上げる姿。 
なんとも胸にこみあげるものがあり。


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